ニキビと睡眠不足の関係

睡眠不足が続くと様々な体調の不調があらわれますが、その一つに肌のコンディションの低下があげられます。
実際に睡眠不足が続くことで、肌がざらついたり、ニキビが出来やすくなったりという経験がある人も多いのではないでしょうか。
では、睡眠不足とニキビにどのような因果関係があるのかというと、一つにはターンオーバーサイクルの乱れがあげられます。
私たちの肌は正常な場合は28日周期で肌はターンオーバーを繰り返し、常に新しい肌細胞に生まれ変わっていきますが、ターンオーバーが行われるのは睡眠中です。
ダメージを受けた細胞はターンオーバーにより正常な細胞へと生まれ変わりますが、ターンオーバーがしっかり行われないことでダメージを受けた細胞がいつまでも留まり続け、肌荒れを引き起こす原因となります。

また、睡眠不足になると自律神経のバランスが乱れてしまいます。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は体が活発に働いているときに作用する神経で緊張状態を作り出し、副交感神経は体が休息状態にあるときに作用する神経でストレスのないリラックス状態を作り出します。
睡眠不足になると交感神経が優位に働く状態となり、体も心も緊張状態が続きます。
そして、交感神経が活性化すると皮脂分泌を増加させる働きがあるため、オイリー肌のニキビが出来やすい肌コンディションを作り出してしまいます。

そしてもう一つの因果関係は抵抗力の低下です。私たち人間は睡眠中に体内の免疫細胞が活性化します。
熟睡している間は血管が拡張するため血流が良い状態となり、免疫細胞は血流が活性化している状態で最も効率的に生成されるため、熟睡中に最も生成されるのです。
しかしながら、睡眠不足になると免疫細胞がうまく生成されないため、免疫力は落ち、肌はニキビ菌の増殖を止めることができなくなります。
そのため、炎症性の赤みや痛みを伴うニキビが出来やすい状態になってしまいます。

肌にいい睡眠の時間とは

このように睡眠不足になると様々なアプローチからニキビが出来やすい要因ができてしまうのですが、ただ睡眠をとれば良いというわけではありません。
というのは、「肌のゴールデンタイム」という言葉を聞いたことがある人も多いかと思いますが、肌にとって睡眠が最も効果的に働く時間があり、その時間に質の良い睡眠をとることが重要なのです。

では、肌のゴールデンタイムとはいつなのかというと、夜22時から2時の4時間と言われています。
なぜゴールデンタイムなのかというと、この時間に成長ホルモンが分泌されると考えられており、肌の再生にもこの成長ホルモンが関係しているからなのです。
成長ホルモンは肌だけではなく骨や内臓器官、筋肉などの発育にも大きな関わりがある重要なホルモンで、睡眠不足になるとうまく作用しなくなるため肌はターンオーバーをうまく働かせることができなくなり、肌荒れを起こしやすい状態になります。

しかしながら、ゴールデンタイムについての定説が昨今揺るぎ始めており、成長ホルモンの分泌は入眠後3時間がピークになるという新説を唱える研究者が増えています。
特定の時間に縛られるのではなく、入眠後3~4時間が最も深い眠りに入り、ストレスのないリラックス状態ができると共に成長ホルモンの分泌が活性化するという説が有力になっているため、生活時間帯の都合で22時から2時の間に睡眠をとることができない人も肌のゴールデンタイムをあきらめる必要はなくなりました。
睡眠不足になると全般的に体調不良を起こしやすい状態となりますが、それは免疫力が低下し、成長ホルモンが上手く働かないからです。
肌についても睡眠不足によりターンオーバーやバリア機能が低下することでニキビが出来やすい状態となります。

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